2018年を迎えました。
2017年を振り返って思うことは、
「昨年も、仕事と子育てをやってこられてよかった」
ということに尽きます。
ワーキングマザーになって9年。
小学生の長男と、保育園児の次男を育てていて、9年もワーキングマザーをやっていれば、要領よくこなせるようになったことも色々とありますが、それでも、綱渡りの毎日です。
仕事をしながら子育てをしていることで生じる悩みや葛藤は、一向に減ることはありません。
子育てでは、1つ悩みが解決したと思うと、また次の悩みがやってきて・・・と子どもの成長とともに、悩みの種類も変わってきます。
長男が保育園の年少のときに専門出版社の会社員編集者から、フリーランスのライターになったので、仕事における悩みや葛藤も、大きく変わりました。
子育てと仕事の両立でドン詰まりになると、「デブラ・ウィンガーを探して」という映画を思い出します。
「デブラ・ウィンガーを探して」は、ハリウッド女優の1人である女優ロザンナ・アークエットが監督したドキュメンタリー映画です。
ロザンナ・アークエット自身が女優と子育てとの両立に悩んだことをきっかけに、ハリウッドで活躍する女優たちの仕事や子育てにおける悩みや葛藤を中心に語るインタビューをまとめています。
私のようにアラフォー世代で、この映画に出てくる女優さんで、割となじみが深いのは、メグ・ライアンやウーピー・ゴールドバーグではないでしょうか。
メグ・ライアンもウーピー・ゴールドバーグも、さまざまな代表作がありますが、メグ・ライアンといえば「ゴースト ~ニューヨークの幻~」、ウーピー・ゴールドバーグといえば「天使にラブ・ソングを…」が真っ先に思い浮かびます。
(ウーピー・ゴールドバーグは「ゴースト ~ニューヨークの幻~」にも出演していますね)
「デブラ・ウィンガーを探して」のなかで、メグ・ライアンが仕事と子育ての両立に対する葛藤を語っています。
ウーピー・ゴールドバーグは、ハリウッドでは年齢によって映画での役に制限が出てくることなどを赤裸々に語っています。
私はこの映画を観たのは、子どもがまだいない20代のときでしたが、ハリウッド女優でも、子育てと仕事の両立に悩み、子どもから
「お仕事に行かないで」
「ママといっしょにいたい」
といったことを言われれば、後ろ髪をひかれる思いをしている、ということに衝撃を受けました。
ハリウッド女優であれば、ベビーシッターさんを雇ったり、家政婦さんを雇ったりしながら、お金で解決できるところは解決しつつ両立を図っているんだろうと思いますが、気持ちの問題は、そう簡単に折り合いをつけられるものではないんだと感じました。
この映画は、女優さんごとにインタビューがまとまっているので、
「忙しくてDVDなんかじっくり観る暇なんかないわ」
というワーキングマザーでも、一気に観ずに、例えば毎週末ごとに少しずつ観るというのでも。
ハリウッド女優は、遥か彼方の世界の方たちで、まったくもって置かれている立場が違いますが、仕事と子育ての両立に悩むハリウッド女優に対して、共感できるところが多くあります。
タイトルになっている「デブラ・ウィンガー」というのは、「愛と青春の旅立ち」などが代表作のハリウッド女優です。
この映画の監督のロザンナ・アークエットの憧れの女優さんで、映画の最後に登場し、インタビューに応えています。
この映画を観たからといって、仕事と子育ての両立についての悩みが解決するわけではありません。
でも、
「誰もが悩むものなんだ」
「悩んでいるのは自分だけではないんだ」
ということを知ることで、少しは気持ちを軽くすることに役立ちます。
ドキュメンタリー映画なので、新年早々観るには、少し重めの映画かもしれませんが、ぜひおすすめです。